■ 抄録・要旨
| 171週間にわたって、1週間採取法で大気中ダイオキシン類濃度を継続的に調査して得られた測定結果に指標異性体法を適用して、汚染原因の解析を行った。燃焼、PCP製剤、CNP製剤、PCB製品に由来するTEQの合計は、実測の総TEQと良好に一致したことから、他の汚染源からの影響は無視できるものと判断した。概して、燃焼に由来するTEQの寄与が大きかった。しかし、PCP製剤およびCNP製剤に由来するTEQの総TEQに占める割合が比較的に大きい試料もみられ、これは周辺の水田で行われた稲藁等の焼却で発生したガスの影響を比較的大きく受けたためと推察した。PCB製品に由来するTEQの総TEQに占める割合はわずかであった。
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